マナーも履きやすさも両立|スーツに合うレディース靴の選び方とおすすめシューズ
スーツで過ごす日の調子は、もしかしたら足元の快適さに支えられているのかもしれません。
マナーを守りつつも、年齢によるむくみや足の変化で靴が合わなくなると、おしゃれや仕事への意欲まで下がってしまいますよね。見た目の美しさと快適な履き心地を両立する一足は、まさに必要不可欠です。
この記事では、スーツに合う靴の基本マナーから疲れにくい一足を選ぶポイントまでを解説します。あなたらしい靴選びのヒントに、ぜひお役立てください。
Contents
1. スーツに合わせる靴の基本マナー
スーツスタイルにおける靴選びには、押さえるべき基本的なマナーがあります。
ビジネスやセレモニーといったきちんと感が求められる場面では、足元の印象が全体の品格を左右するため、色や素材、ヒールの高さなど、細かな点にも配慮が必要です。
ここでは、失礼のない靴選びのポイントを紹介します。
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1-1|基本の色
スーツに合わせる靴は、シーンにふさわしい落ち着いた色を選ぶのが基本です。
ビジネスシーンでは、黒、ネイビー、ベージュ、グレーといった色が適しており、派手な色や柄物は控えるべきでしょう。
スーツやバッグなどの小物と色を揃えると、全体に統一感が出て洗練された印象になります。特に黒のパンプスはビジネスシーンの定番であり、一足持っているとあらゆる場面で重宝します。 -
1-2|ヒールの高さと形
ヒールの高さと形は、見た目の印象だけでなく、歩きやすさにも大きく影響します。
高さは3〜5cm程度が一般的ですが、足への負担を考えると2cm程度のローヒールもおすすめです。歩きやすさと美しさを両立できる高さを選びましょう。
細すぎるピンヒールは華美な印象を与えるだけでなく、膝や腰に負担がかかりやすいため、ある程度太さのある安定したヒールを選ぶことが大切です。 -
1-3|素材とデザイン
スーツに合わせる靴を選ぶ際は、素材とデザインのバランスが重要です。
ビジネスシーンでは、つま先とかかとが覆われたパンプスに本革や品のある合成皮革を合わせるのが最もフォーマルとされています。
一方で、つま先やかかとが見えるデザインやスエード素材はよりくだけた印象を与えるため、シーンによっては避けるべきでしょう。過度な装飾は控えてシンプルなデザインを選ぶと、どんなスーツにも合わせやすくなります。
2. 疲れにくいスーツ靴選びのポイント
外出の機会が多いスーツスタイルの日は、歩く時間も自然と長くなりがちです。さらに、年齢とともに足裏のアーチが変化し、疲れを感じやすくなることもあります。
マナーを守ることも大切ですが、一日中快適に過ごすためには機能性も欠かせません。足にやさしい靴は、姿勢や歩き方の美しさにもつながります。
ここからは、疲れにくいスーツ靴を選ぶための機能面のポイントをご紹介します。
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2-1|木型とつま先の形
靴の履き心地を左右するのが、靴の土台ともいえる「木型(きがた・ラスト)」です。ご自身の足の形に合わない木型の靴は、痛みや靴擦れだけでなく、外反母趾といった足のトラブルを引き起こしたり、悪化させたりする原因にもなりかねません。
例えば、親指が一番長いエジプト型の方ならオブリークトゥやラウンドトゥ、人差し指が一番長いギリシャ型の方ならポインテッドトゥ、指の長さが揃っているスクエア型の方ならスクエアトゥなど、ご自身の足指の形に合うデザインを選ぶことで、指先の圧迫感を軽減できます。 -
2-2|インソールと靴底のクッション性
歩行時の衝撃を吸収してくれるクッション性は、疲れにくさに直結する重要な要素です。足裏全体を支えるクッション性の高いインソールが内蔵されているか、また、地面からの衝撃を和らげる柔軟な靴底(アウトソール)であるかを確認しましょう。特に、外回りで硬いアスファルトの上を歩く機会が多い方にとっては重視したいポイントです。
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2-3|ヒールの安定性
ヒールの安定性は、快適な歩行を支えるための大切な要素です。ヒールは高さや太さだけでなく、取り付けられている「位置」も重要です。
かかとの真下に重心がくるように設計されたヒールは、体重をしっかりと支え、ぐらつきにくく安定した歩行をサポートしてくれます。試着の際には、少し歩いてみて安定感を確認することが大切です。可能であれば、足がむくみやすい夕方の時間帯に試着すると、実際の着用感とのギャップを減らせるでしょう。
3. スーツシーンで活躍するおすすめのレディースシューズ
TPOに合わせた靴選びは、洗練されたスーツスタイルの鍵となります。オフィスの雰囲気や職種、その日の予定に合わせて靴を使い分けることで、快適さとおしゃれの幅がぐっと広がります。
ここでは、スーツシーンで活躍するシューズを種類ごとにご紹介し、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。
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3-1|パンプス
パンプスは、スーツスタイルに最も適したフォーマルな靴の代表格です。取引先への訪問や式典への参加、就職活動など、特にきちんと感が求められるシーンに最適といえるでしょう。
シンプルなデザインを選ぶと汎用性が高くなります。ストラップ付きのタイプは、足をしっかり固定してくれるため歩きやすく、機能面でもおすすめです。
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3-2|ローファー・スリッポン
ローファーやスリッポンは、きちんと感と歩きやすさを両立できる便利な一足です。
取引先への訪問といったフォーマルな場面には向きませんが、日々のオフィスワークやオフィスカジュアルが推奨される職場では存分に活躍します。
リラックスした履き心地が魅力で、金具(ビット)やタッセルなどの装飾が上品なものを選べば、きちんと感を保ちつつ、おしゃれな印象に仕上がります。
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3-3|フラットシューズ
フラットシューズは、ヒールが苦手な方のスーツスタイルにおすすめのアイテムです。内勤が中心の日や、出張や視察などで移動が多い日など、アクティブに動く日の足元に最適です。
スーツに合わせる際は、つま先が細くなったポインテッドトゥや、きちんと感のあるスクエアトゥのデザインを選ぶと、ラフな印象を避けられます。
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3-4|ブーツ
ブーツは、秋冬のパンツスーツスタイルをおしゃれに見せる選択肢となります。通勤時や、ファッションの自由度が高いクリエイティブ系の職場などに適しています。
パンツスーツの裾で履き口が隠れる、足首にフィットするシンプルなショートブーツが基本です。装飾が少なく、つま先がシャープなデザインを選ぶことで、足元がもたつかずスマートな印象に仕上がります。
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3-5|オープントゥ・ミュール・サンダル
オープントゥやミュール、サンダルは、足元に季節感や抜け感を演出できるのが特徴です。
そのため、ドレスコードが自由な職場やプライベートな食事会、カジュアルなパーティーなどではおしゃれを楽しめます。一方、取引先への訪問や重要な会議といったフォーマルな場面では避けた方が良いでしょう。
こうしたアイテムは、スーツスタイルのおしゃれの幅をぐっと広げてくれます。
4. 自分らしいスーツスタイルは、快適でおしゃれな靴選びから
スーツに合わせる靴選びでは、まず基本のマナーを押さえることが大切です。その上で、ご自身の足に合った木型やクッション性、安定したヒールといった機能面に着目することで、長時間の着用でも疲れにくく、快適に過ごせるでしょう。
「スーツだから仕方ない」と我慢するのではなく、デザインや履き心地にもこだわって、「スーツの日こそ、自分らしくいられる靴」を選んでみませんか。こだわって選んだ靴が、美しい見た目と自信をもたらしてくれます。
ぜひあなたの足元を支え、気持ちまで前向きにしてくれる靴を見つけてみてはいかがでしょうか。
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