デニムパンツは、カジュアルな装いに欠かせないアイテムです。
しかし、カジュアルなため、年齢や体型の変化で急にぱっとしなくなったり、「ただの普段着」や「ご近所着」に見えてしまったりしやすいアイテムでもあります。
大人のデニムコーデは、足元ひとつで印象が劇的に変わります。シューズの工夫次第では、あっと驚くようなスタイルアップも可能です。
この記事では、デニムパンツに合ったシューズ選びの方法と、あなたの魅力を引き上げるデニムパンツとシューズの組み合わせについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
大人のデニムコーデは、足元ひとつで印象が劇的に変わります。ここでは、いつものデニムを瞬時に格上げする、大人が知るべきシューズ選びの「3つのポイント」を紹介します。
まず大切なのが、カジュアルなデニムにきちんと感のあるシューズを合わせて、上品に見せることです。
デニムはもともとラフなアイテムなので、足元まで気を抜いてしまうと、一気に手抜きコーデに見えてしまいます。シューズの「素材」と「形」はきちんと意識しましょう。
スニーカーなら、布製のキャンバス地より、つややかなレザー調の素材を選ぶだけで、ぐっと洗練された印象になります。
パンプスやローファーなら、つま先がとがったポインテッドトゥや、少し四角いスクエアトゥなど、シャープな形がおすすめです。ひとさじの緊張感が、デニムスタイルをラフなだけで終わらせず、大人の女性にふさわしい品格を与えてくれます。
スタイルを良く見せたいなら、足元の「肌見せ分量」と「シューズの色」を意識するのが一番の近道です。
試しに、足首や足の甲など体の華奢な部分をちらりと見せてみてください。コーディネートに抜け感が生まれ、驚くほど脚がすっきり見えます。シューズの色も、あなたの肌のトーンに合わせて、ベージュやアイボリーなどのヌーディーカラーを選んでみましょう。シューズと脚の境界線が曖昧になり、脚が長く見える視覚効果が期待できます。
また、デニムの裾を少しだけ折って足首を見せたり、甲が浅くカットされたパンプスを選んだりする工夫もアリです。それだけで、全身のバランスが見違えます。
そして、おしゃれの完成度をぐっと高める秘訣は、「今日、どんな自分になりたいか」という理想像から逆算してシューズを選ぶことです。
「上品で女性らしく見られたい」「知的でハンサムな印象にしたい」など、ゴールを最初に決めることで、シューズ選びの軸がぶれなくなり、着こなしに統一感が生まれます。
例えば、大切な人と会う日に上品に見せたいなら、迷わずヒールのあるパンプスを選びましょう。仕事の日で信頼感ある装いが必要であれば、トラッドなローファーがきちんと感を出してくれます。
たとえデニムが同じ一本でも、足元を変えるだけで、あなたの印象は自由自在に操れます。
靴選びのポイントがわかったら、次は「今日はどんな自分になりたいか」を思い描きながら、具体的なコーディネートを見ていきましょう。
ここでは5つの「なりたいイメージ」別に、デニムを最高におしゃれに見せてくれるシューズとその着こなし術を、スタイルアップのコツも交えて詳しく紹介します。
デニムスタイルに、女性らしい品格を添えたいならパンプスが最適です。カジュアルなデニムとエレガントなパンプスの組み合わせは、互いの魅力を引き立て、洗練された大人のミックススタイルを完成させます。
足元をシャープに、脚を長く見せたいならポインテッドトゥがおすすめです。すらりと伸びるシャープなつま先が、視覚的に足を縦に長く見せてくれます。ヒールは3〜5cm程度の歩きやすいミドルヒールでも、十分なスタイルアップ効果が期待できるでしょう。
抜け感をプラスしたいなら、甲が浅いデザインを選んでみましょう。足の甲が見える面積が広いほど、脚は長く見えます。指の付け根が少し見えるくらいの甲浅デザインなら、女性らしい繊細さと抜け感が手に入ります。
デニムスタイルに、知的でクラシカルな雰囲気を加えたいならローファーの出番です。きちんと感とこなれ感をほどよく両立してくれる、頼れる一足になります。
きちんと感がよりほしいなら、ビット付きや光沢素材を選んでみましょう。ゴールドの金具飾りが付
靴下のカラーは、デニムやローファーと同系色にしてつなぐと脚長効果が期待でき、一方で、赤やグリーンなどの差し色を選ぶと、コーディネートのアクセントになるので、意識してみてください。
歩きやすさや履きやすさを重視したいなら、スリッポンタイプを選ぶのもよいでしょう。こなれ感も演出できて、よりスマートな印象を与えられます。
デニムとスニーカーの王道カジュアルを大人仕様に更新するには、きれいめに見える一足を選ぶのが絶対条件です。リラックスした印象を与えつつ、ラフになりすぎない絶妙なバランスを目指しましょう。
具体的には「細身・白・レザー調」がおすすめです。大人の女性には、コート系と呼ばれるクラシックなデザインがマッチします。アッパーが本革や合成皮革でできたクリーンな白スニーカーなら、品よくまとまり、着回し力も抜群です。
トレンドのボリュームスニーカーを履く際は、足首を見せて抜け感を作るのが基本です。しかし、寒い季節は無理せず、リブ編みのソックスなどをデニムとスニーカーの間から少しのぞかせましょう。同系色でつなげば、暖かさを確保しつつ、すっきりとした印象をキープできます。
夏のデニムスタイルには、サンダルで季節感とリラックスムードを演出しましょう。適度な肌見せが、暑い季節に涼しげな印象と女性らしい抜け感を与えてくれます。
女性らしさを演出したいのなら、華奢なストラップサンダルを試してみてください。細いストラップが素肌を美しく見せ、デニムスタイルをカジュアルアップしてくれます。足首を固定するデザインなら、歩きやすさと足首の引き締め効果も期待できます。
トレンド感をプラスしたいなら、厚底やグルカサンダルがおすすめです。ボリューム感と上品さが魅力のプラットフォームサンダルなどもよいでしょう。これらのボリュームサンダルは足元に程よい存在感を与えてくれるので、シンプルなデニムコーデのアクセントにぴったりです。自然なスタイルアップ効果も狙えます。
秋冬のデニムコーデをワンランク格上げしたいなら、ショートブーツが最強のパートナーです。デニムとブーツが作るシャープなラインは、洗練されたクールな印象を演出してくれます。
細身の筒周り&ヒールで、デニムスタイルを刷新してみてください。足首にフィットする細身のシルエットで、少しヒールのあるものがおすすめです。脚のラインが分断されず、ブーツから脚へと続くラインを美しく見せてくれます。
さらにスタイルアップを目指すなら、デニムの裾とブーツのつなぎ方を工夫してみましょう。ブーツの履き口に裾がギリギリ触れるか触れないかの丈感に調整すると、最もバランスよく見えます。
「なりたいイメージ」に加え、お手持ちのデニムのシルエットとシューズの相性を知れば、スタイルアップはもっと確実になります。
ここでデニムの形ごとに存在するベストマッチを知り、迷わずシューズを選べるようになりましょう。
ボリュームのあるワイドデニムは、足元でバランスを取るのが基本です。ポインテッドトゥのパンプスのようなシャープな靴で足元を引き締めるか、厚底スニーカーのように靴にもボリュームを持たせて、重心を安定させましょう。
なお、中途半端な丸みのあるスニーカーなどを合わせると、足元がもたついて見え、野暮ったい印象になりがちなので注意が必要です。
定番のストレートデニムは、合わせる靴によっては野暮ったく見えてしまうこともあります。
そこで、足の甲が見える靴を合わせて抜け感を作るのが美しく着こなす鍵になります。甲が浅いパンプスやローファーなら、それだけで脚長効果とこなれ感が手に入るでしょう。
また、ハイカットスニーカーのように足首まで完全に隠れる靴を合わせると、脚が短く見えてしまう可能性があります。合わせるなら、デニムの裾をロールアップして、足首を少し見せる工夫をするとよいでしょう。そうすることで適度な肌見せとなり、本来の効果を取り戻すことができます。
脚のラインが出る細身のデニムには、足元にほどよいボリュームのある靴を合わせて、コーディネートにメリハリと安定感を与えてみましょう。ソールに厚みのあるスニーカーや、存在感のあるローファー、ショートブーツが好相性です。
ただし、とても華奢なバレエシューズなどを合わせると、上半身とのバランスが取りにくく、脚のラインが強調されすぎてしまうこともあります。そういったときは、足元に少し重さを出すことを意識すると成功するので、試してみてください。
シューズを変えるだけで、見慣れたはずのデニムが新鮮に見え、新しい自分に出会えます。
大切なのは、「どんな自分になりたいか」を考えて、コーディネートを楽しむことです。この記事で紹介した、デニムパンツに合ったシューズ選びの方法と、デニムパンツとシューズの組み合わせは、あなたの一日をきっと輝かせてくれるはずです。
ぜひ参考にして、あなたのクローゼットに眠るデニムの可能性を最大限に引き出すきっかけにしてください。
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